クリムト・グスタフの代表的な絵画の一つ「水蛇Ⅱ」は、金箔や装飾的な文様を使っての独特のスタイルです。アール・ヌーボ芸術の特有のほっそりとした人間の女性が数名が横たわり、ヘビの外見は描かれていません。しかしこの絵は、単純化させた黄金の水草が画面をはい、水中であることがわかります。透明感あふれる白い肌と、肋骨が見えんばかりの腹部であるのに、腰回りは豊かな情感があります。
　こちらを向いている女性の微笑みは、魅惑的で誘惑的です。そしてこの微笑みかける女性の後ろには、私達にその誘惑に動じないようにとじっと見つめる黒髪の顔だけの女性が描かれています。クリムト独特の官能的な意味深い刹那的な美と死の気配が感じられる魅力的な作品です。
横45センチ縦55センチ　ポスター部分　横39センチ縦50センチ　木製額縁に前面はガラスです。留め金と紐付きでございます。